何故こんなことになってしまったのか。

私と成歩堂は、お互いの手を握り合ってがたがたと震えていた。

いや、決して寒い訳ではない。

それは、私の場合はトラウマに起因するもので、(此処は酷く揺れる)

彼の場合は高所恐怖症、という心的外傷よりは幾分かマシな物では在ったが。

場所が場所であり、此処は上空、70Mにあたる。

それも、私達は逆さまに宙吊りなのである。

どうして笑って居られようか!…いやいっそ笑えてきた、笑えてきたぞ、はははは。

私の声を不審に思った成歩堂が此方を見つめてくるが目を合わさず

(あのビリジアンの顔を見たら余計死にたくなる)、溜息を吐いた。

御剣、君が小さく私を呼ぶ。酷く弱気な響きは私を不安にさせた。

大丈夫、大丈夫だ。私に助けを求めた所で、直ぐに二人して真っ逆様だ。

さあ、一緒にいこうか。

ぎしぎしぎしぎし、軋む音が耳を侵す。

そして悲鳴。

カウントダウン。

私は、たまらず瞳を強く伏せた。













「…大丈夫?2人とも顔がビリジアンだよ…」

「「二度と、ジェットコースターには乗らない」」

真宵君と、春美君(身長が足りないので綾里弁護士が憑依)そして成歩堂と私。
遊園地で私達は固く誓ったのだった。